本格スタートから半年。「こども誰でも通園制度」は、仙台でいまこう使えます ― 37か所・月10時間・1時間300円、そして4月から必要になった「認定」のこと
本格スタートから半年。「こども誰でも通園制度」は、仙台でいまこう使えます ― 37か所・月10時間・1時間300円、そして4月から必要になった「認定」のこと
ざっくりいうと
- 春に「4月から始まります」とお伝えした制度が、いま実際に動いています。この半年で分かったことをまとめました
- 仙台市の一覧では、市内37か所で実施中(令和8年7月27日時点)。この9月にも1か所増えました
- いちばん大きな変更は、利用に「乳児等支援給付認定」が必要になったこと。思い立った日にすぐ、ではありません
- 利用料はお子さん1人・1時間あたり標準300円(このほか食費などの実費)。所得におうじた減免もあります
- 対象は、保育園などに通っていない生後6か月〜満3歳未満のお子さん。保護者が働いているかどうかは問われません
「うちは、預ける理由がないから」と思っていませんか
仙台のパパママ、こんにちは。Family Sitter 仙台です。
3歳になる前のお子さんと、平日の日中をふたりきりで過ごしている。
公園に行っても、同じくらいの年齢の子には、なかなか出会えない。
誰かに預けたい気持ちはあるけれど、「仕事をしていないのに預けるなんて」と、自分でブレーキをかけてしまう——。
この春、「4月から新しい制度が始まります」というお話をお届けしました。
「こども誰でも通園制度」(正式には乳児等通園支援事業)です。
あれから半年。制度は予告どおりに始まり、仙台でも実際に使えるものになりました。
そして始まってみると、予告の段階では見えていなかったことがいくつも分かってきています。
- 市内のどこで、何曜日の何時に預かってもらえるのか
- 申し込みの入口が「認定」に変わり、当日思い立って使うのは難しくなったこと
- 9月に入っても、実施する園が増えつづけていること
今日は、「始まります」ではなく「いま、こう使えます」という視点で、仙台市での実際をまとめます。
そもそも、どんな制度?(おさらい)
こども家庭庁の説明を、かんたんにまとめるとこうなります。
保護者の就労要件を問わず、月一定時間までの枠の中で、時間単位などで柔軟に利用できる新しい通園の給付
ポイントは「就労要件を問わない」という一文です。
これまで、小さな子どもを定期的に預けるには、「働いている」「求職中」「介護がある」といった理由が必要な場面がほとんどでした。この制度は、そこを外しました。
令和7年度は一部の自治体での取り組みでしたが、令和8年度からは、子ども・子育て支援法にもとづく新しい給付として、全国の自治体で実施されています。
仙台市のページには、こんな3つのメリットが並んでいます。
- 同世代のこどもたちと一緒に遊ぼう!
- 保護者の方のリフレッシュ!
- 子育てについて悩んでいることお伺いします!
3つめが書かれていることに、少しほっとしませんか。
「預かってもらう」だけでなく、「相談していい場所」でもある、ということです。
対象になるのは、どんなお子さん?
仙台市の案内では、次の3つをすべて満たすお子さんが対象です。
1. 生後6か月から満3歳未満(3歳の誕生日の前々日)まで
「前々日まで」という書き方が少し独特ですが、3歳のお誕生日の直前までと考えておくと分かりやすいです。
2. いま、保育施設などを利用していないこと
保育所、認定こども園などの教育・保育施設、地域型保育事業(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育・居宅訪問型保育)、企業主導型保育事業。これらを利用していないお子さんが対象です。
つまり、「保育園に通っていないからこそ使える」制度です。保活の結果を待っている方、あえて家庭で過ごすことを選んでいる方、育休中の方。そのどれもが、ここに含まれます。
3. ひと月の利用希望時間が、月10時間以内であること
10時間を超えて預けたい場合は、別の「一時預かり事業」に申し込む道もあります。ただし一時預かりは予約制で、希望の日時に必ず預けられるとは限らない、と市の案内にも書かれています。
お金のこと ― 1時間あたり標準300円
利用料は、お子さん1人につき1時間あたり標準300円です。
月10時間をまるまる使ったとして、3,000円。これに、食費などの実費が加わります。金額は実施する事業所ごとに定められているので、申し込みの際に確認しておくと安心です。
そして、見落としたくないのが減免のしくみです。
- 生活保護を受けている世帯
- 市町村民税の所得割合算額が7万7101円未満の世帯
これらにあてはまる場合、利用料の減免制度があります。ただし適用には別途の申請が必要なので、「該当するかもしれない」と思ったら、認定の手続きとあわせて窓口に伝えておきましょう。
この半年でいちばん変わったのは、「認定」が要るようになったこと
春の時点では、まだはっきり見えていなかった部分です。
令和8年4月からの利用には、「乳児等支援給付認定」を受ける必要があります。思い立った日に、いきなり園に電話して預ける、という流れではありません。
市の案内にある利用の流れは、7つのステップです。
- 市による認定を受ける
- 認定後、「こども誰でも通園制度総合支援システム(つうえんポータル)」のログインIDが発行される
- システムにログインし、保護者とお子さんの情報を登録する
- システム上で、利用できる事業所を検索する
- はじめて利用する事業所の場合は、初回面談を申し込む
- 初回面談を経て、事業所での受け入れが確定したら利用開始(面談時に、希望の曜日や時間を調整します)
- 利用日は、登園・降園の際に二次元コードで利用登録し、事業所に利用料を支払う
数えると7段階。正直、「思い立ってすぐ」とはいきません。
でも、5番目の「初回面談」があることには、大きな意味があります。はじめての場所に、はじめての大人。お子さんにとっては大冒険です。いきなり預けるのではなく、一度顔を合わせて、好きな遊びやお昼寝のリズム、アレルギーのことを伝えられる時間が、制度の中にきちんと組み込まれている。ここは、安心してよいところだと思います。
だからこそ、「困ってから」ではなく「余裕のあるうちに」認定だけ受けておくのが、いちばん賢い使い方かもしれません。
市内37か所 ― この9月にも、1か所増えました
仙台市のページに掲載されている実施事業所は、令和8年7月27日時点で37か所。区ごとの内訳は、青葉区13、宮城野区7、若林区7、太白区3、泉区7です。
そして、9月のニュースがひとつ。
令和8年9月1日から、宮城野区の「認定こども園ふくだまち幼稚園」が預かりを開始しました(利用申し込みの受付は8月3日から始まっています)。
実施曜日や預かり時間は、事業所ごとに違います。月曜〜金曜の9時〜17時というところが多い一方で、午前中だけ、あるいは土曜日も受け入れているところもあります。
大切なのは、「近いところ」より「通いやすい時間帯のところ」という視点かもしれません。9時から12時までの園と、10時から16時までの園では、使い勝手がまるで違います。
最新の一覧と各園の連絡先は、仙台市のページで確認できます。実施曜日や時間は変更されることがあるため、お出かけ前にもう一度見ておくと確実です。
「一時預かり」「すくすくサポート」との、じょうずな使い分け
仙台には、一時的に子どもを預けられるしくみがいくつもあります。似ているようで、得意なことがそれぞれ違います。
こども誰でも通園制度
月10時間まで/1時間およそ300円/就労要件なし/保育園に通っていない0〜2歳が対象。
→ 「園の空気に慣れる」「同じ年ごろの子と過ごす」ことが得意。
保育所等の一時預かり
月10時間を超えて預けたいときの選択肢。予約制。
→ まとまった時間が必要なときに。
仙台すくすくサポート事業
地域の会員どうしで助け合うしくみ。1時間700円から。
→ 送迎や、短時間の「ちょっとお願い」に。
ベビーシッター(私たちのような事業者)
自宅に来てもらう形。時間帯や人数の融通がききやすい。
→ 夜間・早朝、きょうだいまとめて、体調を崩したあとの回復期など。
どれかひとつを選ぶ、というより、頼れる先を複数持っておくことが、いちばんの安心につながります。「今日はこの手が使えないから、あちらにしよう」と切り替えられることが、子育てを続ける力になります。
今日からできる、3つのこと
1. わが家が対象か、3つの条件を確かめる
月齢(生後6か月〜3歳の誕生日の直前まで)、保育施設を利用していないこと、月10時間以内。この3つです。
2. 認定の手続きを調べておく
使う予定がまだなくても、認定だけ先に受けておけば、必要になった日にすぐ動けます。
3. 通える範囲の事業所を、時間帯で見比べる
「送り迎えができる時間か」を基準に、2〜3か所を候補にしておくと選びやすくなります。
迷ったときは、仙台市こども若者局幼保企画課(電話 022-214-8185)に聞いてみてください。制度のことは、つくった人に聞くのがいちばん早道です。
おわりに ― 理由がなくても、頼っていい
この制度のいちばん大切な部分は、時間数でも金額でもなく、「理由を問われない」という一点にあると、私たちは思っています。
眠れていないから。少し、ひとりになりたいから。子どもに、家の外の世界を見せてあげたいから。
どれも、りっぱな理由です。そして本当は、理由さえ要らないのだと思います。
Family Sitter 仙台も、頼れる先のひとつとして、ここにいます。
月10時間では足りない日、夜や早朝の時間、ご自宅で過ごしたい日。そんなときは、どうぞお声がけください。
お子さんの発達や健康について気がかりが続くときは、かかりつけの小児科や、お住まいの区の保健センターなど、専門家にご相談いただくことをおすすめします。
参考にした情報元
- 仙台市「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)を実施しています」(ページID:83612/更新日:2026年7月27日)
https://www.city.sendai.jp/kodomo-kankyosebi/kodomodaredemo/tsuen.html
- 仙台市「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)の利用にかかる認定について」
https://www.city.sendai.jp/nintechosa/kurashi/kenkotofukushi/kosodate/nintei.html
- こども家庭庁「こども誰でも通園制度について」
https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/daredemo-tsuen
- せんだいのびすくナビ「こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)」
https://sendai-city.mamafre.jp/archives/service/kodomo-daredemo-tuuen/
- 仙台市「仙台すくすくサポート事業」
https://www.city.sendai.jp/kodomo-chiiki/kurashi/kenkotofukushi/kosodate/azukari/shien/support/index.html
※制度の内容・実施事業所・利用料は変更される場合があります。お申し込みの前に、必ず仙台市の最新の案内をご確認ください。
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