仙台市の子育て支援、「評価」は下位5位でした ― でも「もっと力を入れてほしい」は上位3位という、令和8年度市民意識調査の話
仙台市の子育て支援、「評価」は下位5位でした ― でも「もっと力を入れてほしい」は上位3位という、令和8年度市民意識調査の話
ざっくりいうと
- 仙台市が毎年春に行っている「市民意識調査」の令和8年度版が公表されました
- 26の施策のうち、「子どもたちが安全に、安心して育つことができる環境づくり」の満足度は4点満点中2.65点で、下位5位という結果でした
- 「子育てを楽しめる環境づくり」「子育てがしやすい環境づくり」も、同じように低めの評価でした(いずれも「笑顔咲く子どもプロジェクト」に属する施策です)
- 一方で「今後、特に力を入れてほしい施策」を聞く質問では、子どもの安全・安心にかかわる施策は上位3位。43.6%の市民が選んでいます
- 去年(令和7年度)の調査でも、同じ施策は26施策中下位6位(2.65点満点中2.61点)で、低めの評価が数年続いています。河北新報も、子育て施策の評価が数年にわたって下位が続いていると報じました
- 調査は6,000人に依頼し、3,021人(回収率50.7%)が回答した結果です
「わかる」と思った、ある数字
仙台のパパママ、こんにちは。Family Sitter 仙台です。
先日、仙台市が毎年行っている「市民意識調査」の最新結果を見ていて、思わず「ああ、やっぱり」とつぶやいてしまいました。
「子どもたちが安全に、安心して育つことができる環境づくり」という施策の満足度が、市が比較している26の施策の中で下位5位だったのです。
「保育園に入れるか不安」「相談する場所が遠い、または見つけにくい」「もっと選択肢がほしい」――日々そんな声を耳にすることが多い私たちにとって、この結果は、驚きというより「やっぱり、そう感じている方が多いんだな」という納得に近いものでした。
今日は、この調査から見えてきたことと、その中で私たちにできることを、お伝えしたいと思います。
仙台市「市民意識調査」って、どんな調査?
仙台市は毎年春、市の基本計画にかかげる「8つのチャレンジプロジェクト」に関連する施策について、市民にアンケートを行っています。
令和8年度の調査は、こういう内容でした。
| 項目 | 内容 |
|—|—|
| 実施時期 | 令和8年4月28日〜5月27日 |
| 対象 | 仙台市在住の18歳以上の方、6,000人(無作為抽出) |
| 回答数 | 3,021人(回収率50.7%) |
| 質問内容 | 26の施策それぞれについて「満足しているか」「今後、特に力を入れてほしいか」を回答 |
一つの施策について、「今の評価」と「これからの期待」の両方を聞いているのがポイントです。この2つを重ねて見ることで、「満足はしているけれど、これ以上は求めていない施策」と、「満足はしていないけれど、期待は大きい施策」の違いが見えてきます。
子育てにかかわる施策は、まさに後者でした。
満足度が低かった、3つの子育て施策
今回の調査で比較された26施策のうち、子育てに直接かかわるものは主に3つあります。
- 子どもたちが安全に、安心して育つことができる環境づくり(「心の伴走プロジェクト」に属する施策):評価度2.65点(4点満点)/下位5位
- 子育てを楽しめる環境づくり(「笑顔咲く子どもプロジェクト」に属する施策):低めの評価
- 子育てがしやすい環境づくり(同じく「笑顔咲く子どもプロジェクト」):低めの評価
ちなみに、今回いちばん評価が高かったのは「勾当台・定禅寺通エリアの活性化」と「みどりを守り、未来に受け継ぐ百年の杜づくり」で、どちらも3.15点でした。子育て関連の施策との差は、決して小さくありません。
そして、これは今年だけの結果ではなさそうです。去年(令和7年度)の調査でも、同じ「子どもたちが安全に、安心して育つことができる環境づくり」は26施策中下位6位(2.61点)でした。河北新報オンラインも、子育て施策への市民評価の低さが数年にわたって続いていると報じています。
一年だけの数字なら「たまたま」とも思えますが、複数年続いているとなると、「多くの家庭が実感として感じている何かがある」と捉えるほうが自然かもしれません。
でも、「期待」はまったく逆でした
ここまでだと、少し気持ちが沈んでしまう話に聞こえるかもしれません。
でも、この調査にはもう一つ、大切な質問があります。「今後、特に力を入れてほしい施策はどれですか」という質問です。
こちらの結果では、「子どもたちが安全に、安心して育つことができる環境づくり」は26施策中、上位3位。43.6%の市民が「力を入れてほしい施策」として選びました。
つまり、こういうことです。
「今のままでは物足りない。でも、期待は大きい。」
これは、あきらめではなく、「まだまだ良くなれる」という市民の声だと、私たちは受け止めています。実際、少なくない仙台の子育て家庭が、行政の支援に期待しながら、日々の子育てに向き合っているということでもあると思います。
「市民の声」という、届け先があります
「じゃあ、私たちにできることは何もないの?」と思われた方に、一つお伝えしたいことがあります。
仙台市には「市民の声」という窓口があり、日々感じている意見や要望を届けることができます。また、新しい計画をつくる段階では「パブリックコメント」という形で、案に対する意見を募集することもあります。
「こんな制度があったら助かる」「ここで困っている」という一つひとつの声が、来年、再来年の調査結果や、実際の施策を変えていく材料になるかもしれません。
大きな仕組みを変えるのは、時間がかかることです。それでも、感じたことを声にすることには、意味があると私たちは思っています。
Family Sitter 仙台から
制度や施設が整うまでには、どうしても時間がかかります。
今日、明日、来月と、子どもたちは待ってくれません。いま3歳の子は、調査結果が次に変わるころには、もう5歳になっています。
だからこそ私たちは、行政の支援が形になるのを待つあいだも、「今日、この瞬間」の子育てを支えられる存在でありたいと思っています。
ワンオペで手が回らない日。急な用事で預け先に困った日。「誰かに、少しだけ話を聞いてほしい」という日。
そんなとき、どうぞお気軽にお声がけください。ご家庭でも、外出先でも、おひとりずつのペースに合わせてお預かりしています。
制度が整うまでの毎日も、どうか穏やかでありますように。
参考にした情報
- 仙台市「令和8年度仙台市市民意識調査 報告書(概要版)」(令和8年8月公表)
- 仙台市「令和7年度仙台市市民意識調査 報告書(概要版)」(令和7年8月公表)
- 河北新報オンライン「仙台市の子育て施策に対する市民評価が5年連続最下位 2026年度重点8分野の満足度調査」(2026年9月23日)
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