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「寝る子は育つ」には、根拠がありました ― 仙台・東北大学の研究と国の睡眠ガイドから、子どもの眠りをやさしく考える

「寝る子は育つ」には、根拠がありました ― 仙台・東北大学の研究と国の睡眠ガイドから、子どもの眠りをやさしく考える

「寝る子は育つ」には、根拠がありました ― 仙台・東北大学の研究と国の睡眠ガイドから、子どもの眠りをやさしく考える

「夏休みで、すっかり夜ふかしのクセがついてしまって…」「新学期が始まったのに、朝がつらそう」。8月の終わり、仙台のパパママからよく聞こえてくる声です。こんにちは、仙台のベビーシッターサービス Family Sitter です。今日は昔からのことわざ「寝る子は育つ」を、仙台生まれの研究と国のガイドから、やさしく見直してみたいと思います。

ざっくりいうと

  • 眠りは”休むだけ”の時間ではなく、記憶の整理や体の成長が進む、脳と体が育つ大切な時間です
  • 仙台・東北大学の研究では、睡眠時間の長い子ほど、記憶に関わる脳の「海馬」が大きい傾向がありました
  • 国の目安は、1〜2歳で11〜14時間、3〜5歳で10〜13時間、小学生で9〜12時間(お昼寝もふくむ)
  • リズムを整えるカギは「夜」より「朝」。朝の光が、夜の自然な眠気をつくります

休み明けにリズムが崩れるのは、自然なこと

まずお伝えしたいのは、「夏休み明けに生活リズムが乱れるのは、どのご家庭でも起きる自然なこと」だということです。旅行や帰省、お祭りに花火大会。楽しい夏の思い出は、たいてい夜ふかしとセットです。リズムが崩れたからといって、ご自身を責める必要はまったくありません。

ただ、「そのうち戻るだろう」と待つより、少しだけ意識して整えてあげると、お子さまの朝がぐっとラクになります。その理由を、研究からひもといてみます。

眠っているあいだ、子どもの脳は働いている

眠りというと「電源オフ」のイメージがあるかもしれません。でも実際の眠りは、昼間に見たこと・聞いたこと・できるようになったことを整理して定着させたり、体や脳の成長を進めたりする、とても活発な時間です。日中にたくさん遊んで、たくさん眠る。この繰り返しそのものが、子どもの学びのサイクルなのですね。

仙台発・東北大学の研究 ―「寝る子は脳も育つ」

このテーマで、仙台のパパママにぜひ知っていただきたいのが、地元・東北大学の研究チームが2012年に発表した研究です。

研究チームは、健康な5〜18歳の子ども約290人について、平日の睡眠時間と、記憶をつかさどる脳の部位「海馬(かいば)」の大きさとの関係を、脳画像を使って調べました。すると、睡眠時間が10時間以上の子どもは、6時間程度の子どもに比べて、海馬の体積が約1割大きかったという結果が得られたのです。

もちろんこれは「関係があった」という研究で、「たくさん眠らせれば海馬が必ず大きくなる」と断定するものではありません。それでも、毎日の眠りと脳の育ちのつながりを示した研究として、国内外で広く紹介されています。「寝る子は育つ」ということわざは、あながち昔話ではなかったのですね。

国の目安では、何時間眠ればいい?

「じゃあ、うちの子は何時間眠ればいいの?」の目安になるのが、厚生労働省がまとめた「健康づくりのための睡眠ガイド2023」です。こども版では、お昼寝もふくめた1日の睡眠時間の目安として、次の時間が示されています。

  • 1〜2歳:11〜14時間
  • 3〜5歳:10〜13時間
  • 小学生:9〜12時間

同じガイドでは、子どもの睡眠不足が、肥満のなりやすさ、気分の落ち込み、学びへの影響などと関連することも紹介されています。ここで大切なのは、「すぐに悪影響が出る」という話ではなく、あくまで”傾向”だということ。数字はものさしとして参考にしつつ、お子さま自身の朝の機嫌や日中の元気さを、いちばんの目安にしてあげてください。

「お昼寝」も、大切な睡眠時間のうち

目安の時間を見て「うちの子、夜だけだと足りていないかも」と心配になった方もいらっしゃるかもしれません。でも、この目安は”お昼寝もふくめた1日の合計”。特に1〜3歳ごろは、お昼寝が1日の睡眠のかなりの部分を担ってくれています。夜だけで数字を満たそうとがんばりすぎず、お昼寝とあわせて「1日トータルでどれくらい眠れているかな?」と、ゆるやかに眺めてみてください。

また、成長とともにお昼寝が短くなったりなくなったりするのも自然な変化です。周りの子と比べるより、その子なりのリズムが安定しているかどうかを見てあげるのがおすすめです。

「早く寝なさい」より、「朝」から整える

夜、なかなか寝ない子に「早く寝なさい!」と言っても、うまくいかないことが多いもの。実は、リズムを整える入り口は夜ではなく「朝」にあります。朝の光を浴びると体内時計がリセットされ、その夜、自然な眠気がやってくる ― つまり、夜の眠りは”朝”つくられるのです。

国も2006年から、文部科学省と連携した「早寝早起き朝ごはん」国民運動として、子どもの生活リズムづくりを応援してきました。名前の順番が「早寝」からなのが面白いところですが、実践のコツは逆から。「早起き」と「朝ごはん」が整うと、「早寝」は後からついてきます。

あしたの朝から始める、3つの入り口

  • 朝、カーテンを開けて光を浴びる。ベランダや玄関先に出て「おはよう」の深呼吸をするだけでも十分です
  • 「寝る時刻」より先に「起きる時刻」をそろえる。週末も起きる時間を大きくずらさないのがコツです
  • 寝る前は、部屋を少し暗くして絵本などのゆったり時間に。おやすみ前の流れを毎日同じにすると、体が「眠る準備」を覚えてくれます

ぜんぶを一度にやらなくて大丈夫。できそうなものをひとつ選んで、1〜2週間つづけてみてください。

9月に入ると、仙台は朝晩がすっと涼しくなり、日の出も少しずつ遅くなっていきます。暑さで寝苦しかった夏に比べて、実はリズムを立て直すには絶好の季節。この時期の「朝の光」を、ぜひ味方につけてみてください。

気になることがあるときは、専門家に相談を

いびきがひどい、夜中に何度も目が覚める、朝どうしても起きられない日が続くなど、気になるサインがあるときは、ひとりで抱え込まず、かかりつけの小児科や仙台市の子育て相談窓口など、専門家に相談してみてください。眠りの問題には、体の理由が隠れていることもあります。

Family Sitter の”おやすみ”への寄り添い

Family Sitter のシッターは、お昼寝や休息の時間も、お子さまの大切な”育ちの時間”と考えて保育しています。お預かり中の眠りや生活リズムの様子は、ご報告のなかでていねいにお伝えしています。新学期が始まってバタバタの時期、送迎やお留守番のサポートで頼れる手が必要なときは、どうぞお気軽にご相談ください。

参考にした情報

  • 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html)
  • 東北メディカル・メガバンク機構「睡眠時間と海馬の研究の紹介」(https://www.megabank.tohoku.ac.jp/news/152)
  • 日本経済新聞「寝る子は脳もよく育つ 東北大チームが解明」(2012年)
  • 文部科学省「『早寝早起き朝ごはん』国民運動の推進について」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/asagohan/)

※本コラムは一般的な情報のご紹介です。お子さまの発達や健康について気になることがある場合は、小児科医など専門家にご相談ください。

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